アンダーカウルがバキバキになりました。駐車する際にスタンドが外れてしまい、偶然横にあった大きめの側溝にはまりました。なんて言うんでしょうか、泣きっ面に蜂でしょうか、マーフィーの法則でしょうか。
それはそうと、壊れたら直す。それがライダー魂ってもんです。車体を起こしながら「そういや、FRPの補修ってやったことないな。良いブログのネタになるわ」などということをすでに考える始末です。
と、いうわけでFRP補修に初挑戦です。自己流なので間違っている部分もあるかもしれませんが、参考程度にお楽しみください。
今回使った補修剤は【コニシ ボンド FRP補修用100gセット】です。
A剤B剤とガラスクロス、ヘラ、紙ヤスリ(ガラスクロス3枚重ね使用で10×40cm分)
使った量は、今回の面積でチューブの3分の1くらいです。ガラスクロスも半分以上残りました。
とりあえず、伝えたい。マジでこうなった
だからあれほど、下り坂で駐車してはいけないと言ったのに
いやもうホントそれ。しかも溝にはまるし…
でも、通りかかった2人組の男性に助けてもらったんでしょ?
本当に感謝です。1人では到底起こせなかったです。ありがとうございました!励ましてくれたおばちゃんにも感謝!
目次
まずは状態の確認と洗浄
カウルは割れ、塗装は見事に剥げました。まずは状態を確認するため、車体から外します。
久しぶりに露わになったエキゾーストパイプをここぞとばかりに磨きます。
洗浄ってそっちですか
カウルの方も、汚れを落として作業しやすくします。
割れは2カ所、アンダーカウルなので元々削れている部分もありました。そこも一緒に補修していきます。
元の位置に戻るように削っていく
FRPが割れると、ガラスの繊維がむき出しになり、元の位置に戻らなくなることや、再塗装の邪魔になる場合がありますので、削ってつなぎ目をキレイに整えます。削りすぎると合わせ目が合わなくなるので、あくまで余分な所だけにとどめておきます。
裏側も整えていきます。裏側は補強用のFRPが流れ込みやすいように溝を作りました。
ぴったり合うようになりました。
テープでしっかりと固定
ネットでFRP補修方法を調べてみると、アルミテープ(台所用品のやつです)で留めるのが良いみたいですね。アルミにはFRPがくっつかないので、成形後に剥がしやすいメリットがあります。
マスキングテープだけでは弱いので、養生テープでしっかりと固定していきます。
ポイントは、しっかりと元の位置で固定することです。
やはりアルミテープを使うのがベストのようです。アルミテープは強度があるので、剥がすときに破れずに取れるというメリットがあります。
FRPの食いつきをよくするため、ヤスリがけと脱脂
ヤスリは60番の粗い紙ヤスリを使います。目的は2つ。
・洗浄で落ちなかった汚れ、油分を完全に落とすため
・表面を毛羽立たせて、FRPの食いつきをよくするため
ワックスオフなどで完全に油分を落として準備完了です。
FRPを貼っていく
ガラスクロスを切り出す
強化に使うガラスクロスを切り出していくわけですが、ここで注意点。
ガラスの粉が舞うので、マスク(できればゴーグルも)、手袋、肌が露出しない服装を装着し、風通しの良い場所で作業することをオススメします。ガラスの粉が肌に刺さるとかゆくなります。
強度を高めるため、ガラスクロスを3枚重ねて硬化させますので、同じサイズのものを3枚ずつ切り出していきます。
普通のハサミでは切りにくかったので、裁縫用の裁ちばさみを使いました。
溶剤を混ぜる
A剤とB剤を同量絞り出します。
2つの溶剤を混ぜると硬化が始まるので、時間との勝負になります。
夏場(30℃)→塗布:5分以内、貼り重ねる:10分以内、塗装:約4時間後
冬場(5℃)→塗布:30分以内、貼り重ねる:60分以内、塗装:約24時間後
と表記されています。作業に合わせてその都度、混合した方が良いでしょう。
補修剤を割れ目に詰め込んでいきます
欠損した部分を補うため、ぐいぐい押し込んでいきます。
今回使った【コニシ ボンド FRP補修用100gセット】は 粘度が高く(トロロくらい粘ります)流し込めませんので、押し込んでいく感じです。
ガラスクロスを載せる範囲に下地を塗っていきます。
ガラスクロスを載せて、補修剤を染みこませます
この後、さらに2枚重ねるので厚みはそんなになくて良いと思います。
同様に2枚目、3枚目のガラスクロスを貼っていきます
2枚目。
3枚目。この時塗る補修剤は一番上の層になるので、滑らかに仕上げると良いかと思います。
補修剤を塗りおえたら、乾燥させる。
今回は裏側の補修だったのでマスキングしていませんが、余計なところに補修剤がつかないようにマスキングをしている場合
この時点でマスキングテープを剥がします。固まってしまうと、剥がれなくなります。
合わせ目をしっかり固定するために、テープでテンションをかけた状態で乾燥させます。
後半へ続きます。
以上。
【アンダーカウルのFRP補修に挑戦(前編・裏側からの補修)】に関する記事でした。
何かのお役に立てれば幸いです。良きバイクライフを!